齋藤商店

齋藤商店

青いナポリにも近い裏通りに、石油の看板を掲げて野菜を売っているお店がある。

齋藤商店といい、北海道からUターンしてきた齋藤利晃さんが、得意の野菜の目利きを武器に、本当においしい旬の野菜を日々販売している。その野菜は評判を呼び、近所の人を中心にファンも多い。

野菜に出会って

-生まれは練馬、実家は小石川で大正時代に創業した炭屋だったんです。ひろびろした北海道に行きたくて北海道のJAに就職しました。そこで日々野菜に接する日々を送り、野菜を見る「目」を養いました。

そんな齋藤さんが祖父の居る小石川の家に帰ってきて、炭屋の店先で野菜を売り始めたのはごく自然なことだった。

最初は季節野菜をスポットで売り始めた。その後、町会イベントで焼きトウモロコシを売り、そのおいしさが評判に。

齋藤さんの武器は、野菜の目利き力だ。産地も最初は北海道だけだったが、人とのつながりのなかで産地を開拓し、今では信州や鹿児島など各地から直接仕入れるという。毎週木曜には埼玉の農家に自ら収穫にも行く。翌金曜の即売会は本当に新鮮な野菜が買えるとあって大人気だ。

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地域との関わり

人なつっこい齋藤さんは地域にとけこんでいる。取材中にも、店の前を通る人がみな声をかけてくる。時には下校する子供が店の中にまで入ってきて「ただいま」という。東京ではあまり見られなくなった光景だ。

-僕自身、小石川に縁があるとはいえ、出身は練馬。祖父の店を継いで野菜を売り始めたときに地元の知り合いはほとんどいませんでした。だから自分から町会活動や消防団活動など、どんどん地域に入っていきました。

今では地域の中心メンバーだ。

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齋藤さんの小石川愛

-小石川は治安が良く、安心できて、人の歩くスピードがゆっくり。そしてそれが昔から変わらないところが好きですね。お店に来てくれるお客さんとは15分くらいかけて、いろいろな話をします。もともとせかせかしたところが嫌いで北海道に行ったので、こんなゆったりとした時間が流れる小石川は自分に合っていますね。

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[SHOP INFO]

  • address:東京都文京区小石川3-26-9
  • tel:03-6662-7677
  • web:http://www.saito-yasai.com