小石川マルシェの歩み
2015.10.25

小石川マルシェの歩み

平成27年5月10日に開催された第9回小石川マルシェ。晴天に恵まれ、源覚寺会場1722名、すずらん通り会場3032名のお客様に来場いただきました。
今でこそ賑わいを見せる小石川マルシェですが、発足当初はわずか6店舗のこじんまりとしたものでした。ここではそんな小石川マルシェができるまでのストーリーをご紹介したいと思います。

マルシェの様子
マルシェのにぎわい

「地元を元気にするために何かやろうよ」

とある会合をきっかけに地元の若手が集結したのはまだ第1回小石川マルシェを開催する2年も前の2009年夏。1〜2週間ごとに集まり、小石川という街の現状分析を行い、小石川の将来のあるべき姿について議論をかわしました。そして、街が永続的な発展をするように常に指針となる街のキャッチフレーズを策定しました。

それが「ちょっといい普段」です。そこには「上質な日常生活をおくれる街」という想いが込められています。

小石川マルシェはこの「ちょっといい普段」を実現する施策として始まりました。

小石川活性化研究会の様子
マルシェの母体となった小石川活性化研究会の活動

当初マルシェは「まちなか朝市プロジェクト」と呼んでおり、施策候補の一つに過ぎませんでした。施策案の中にはお店で風呂敷での包み方を教える「風呂敷ラッピングプロジェクト」などもあったのです。その中で最初にマルシェを実施した理由は、最小の力で最大の効果が見込めると判断したからでした。

2011年6月に開催した第1回マルシェ。
お客様はいらしてくださるだろうか、店舗数が少ないけれども大丈夫だろうか、おっかなびっくりで開催した初めてのマルシェ。店舗数はわずか6店舗。
その内の数店舗は午前中で完売してしまうなど、今考えるとマルシェと呼ぶにはおこがましいくらい小規模な内容でしたが、我々にとっては大きな一歩を刻むことができました。

第1回小石川マルシェ。まずは小さく始めました。
第1回小石川マルシェ。まずは小さく始めました。

同年の秋に開催した第2回マルシェでは出店者数が13店舗に増加し、やっとマルシェらしい形に。その後出店者数・来場者数共に回を重ねるごとに上昇し、源覚寺会場だけではさすがに手狭になってきました。

そんな中2013年秋の第6回マルシェでは初めて念願の公道での開催を実現。
広くなったスペースに「まちなかリビングルームプロジェクト」と称して、街中でリビングルームのようにくつろいで頂けるスペースを設置。地元小石川らしいオリジナルの椅子・テーブルを設置しようということで、小石川の地場産業である印刷会社にご協力いただき、文京建築会ユースの協力のもと印刷パレットを用いて椅子とテーブルを手作りしました。

まちなかリビングルームプロジェクト
まちなかリビングルームプロジェクト

マルシェは開催日の2ヶ月前あたりから準備に熱を帯びてきます。出店者の募集、会場の調整、レイアウトの作成、フライヤー作成、ウェブサイト更新、立て看板の設置、装飾品(マルシェフラッグ等)の作成など、全ては実行委員会のメンバーがボランティアで行っています。地元である跡見学園女子大学の皆さんのご協力もマルシェ発展に欠かせないものでした。マルシェ当日には早朝から準備を手伝っていただき、明るい笑顔でマルシェを彩ってくださいました。

当日の設営だけでなく、会場を彩るアクセサリーもボランティアによる手作りです。
当日の設営だけでなく、会場を彩るアクセサリーもボランティアによる手作りです。

マルシェを開催して一番の収穫は人のつながりが広がったことだと思います。今まで顔は知っていたけど話したことがなかった人同士が、同じ目標を持って街のために頑張っている。その中でお店同士の新しいコラボレーションが生まれたりと確実に街が活性化してきていると感じます。

次回で10回をむかえる小石川マルシェ、これからのマルシェにご期待ください!

 

TEXT : 小石川マルシェ実行委員会