齋藤商店の小石川やさい通信(01)ブロッコリー

齋藤商店の小石川やさい通信(01)ブロッコリー

みなさん、はじめまして。木炭と産直野菜の店「齋藤商店」の店主、齋藤利晃です。この度、当サイトにて野菜の情報を担当することになりました。正直に言えば、「ポータルサイトに記事を書くなんて簡単なようで難しい。」これが率直に思うところです。文章を書くのが得意というわけでもない私にはけっこうしんどい(笑)わからないことをネットで調べれば情報がわかるこの時代…。野菜の情報でさえ溢れるほど存在しています。もちろん正しい情報も正しくない情報も混在していますし、その情報に振り回されているのも実際のところ良くある話ですよね。では、ここではいったい何をお伝えするのか!色々考えた挙句行きついたのは「みなさんの食卓に野菜の話題を出してもらおう!」ということ。元農協職員である私がより野菜に近づいたお話をして、皆さんの食卓に話題が上がるように心がけていきますのでどうか優しい目でお付き合いくださいね。

今回どの野菜を選択しようかと考えましたが、これからどんどん美味しくなるアブラナ科の野菜「ブロッコリー」を取り上げてみようと思います。ブロッコリーはアブラナ科の野菜で地中海東部を原産地とするケールが改良されたものと言われています。作物の原産地はすごく大事なことで、その野菜が育つのにどんな環境が適しているのかがよくわかります。

さて、そのブロッコリーですが、最近では当たり前のように見かけますね!しかし、かつてはブロッコリーよりもカリフラワーの方がよく食べられていました。先にカリフラワーが海外から入ってきたのが理由だと考えられますが、ブロッコリーの栄養価が非常に高いことから一気に注目を浴びるようになり生産量が増大。今ではカリフラワーの8倍以上作られています。(農林水産省『青果物卸売市場調査報告』)

その注目を浴びるようになったブロッコリーの栄養価が気になりますよね。カロテンとビタミンCの含有量がキャベツの4倍と言われています。他にもカリウム、クロム、ビタミンK、葉酸など生活習慣病の予防に役立つ栄養素が多いのです。

そんな栄養満点のブロッコリーですが、たまに残念な話題が上がることがあります。ここから先に書くことが最も私の伝えたいことでもあるのですが、時折こんな話を耳にすることがあるのです。「ブロッコリーの頭の部分が水をはじくのって農薬がついてるからなんだよ」と。うーんとても悲しい話…。ブロッコリーの頭の部分とは花蕾のことで、ひとつひとつの粒々が花の蕾(つぼみ)なのです。そのつぼみを守るために植物自らが天然のワックスを分泌しています。自然由来の物なので安心して頂けるものです。

そう考えると自然の神秘ってすごいですよね!
今後、こういう豆知識を皆さんにお伝えできればと思います。
それでは楽しい食卓を♪

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参考文献:『からだにおいしい野菜の便利帳』高橋書店


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